探偵は岐阜の居酒屋にいる<27>

探偵と松田が走って銃声のしたあたりに近づくと、なんと加藤が打たれているではないか。

虫の息・・。血を吐く。

そして絶命。

一体だれが?

そのときに足音がした。それを探偵は追いかける。走って、全力で走って追いかける。

でもどこにもいない。

一体だれがやったのか?

桐山組か?

探偵は岐阜の居酒屋にいる<26>

しかしすでに二人は死んでいた。

父親は多少意識があったがどんどんと遠のいていっている。風前の灯火の命の灯。

息子の写真を見ながら何かをしゃべっている。きっと何かしらフラッシュバックしているのだろうか。

探偵と松田は静かに見送った。

「おっさん、おっさん、おい、おっさん、何かいえよ」・・・

しかし息は帰らなかった。

探偵は加藤を探し出した。駐車場だ。

翌日のこと、探偵は加藤に接触しようとする。

「行ってどうするんた?」と松田に諫められるが、「ノープランだよ」と加藤に近づく。

「おーい、ころされるぞ」と松田。

「来るんじゃねーよ」と探偵。

でも松田はついてくる。

探偵は加藤に接近する。

しかしそのときに遠くで銃声がした。

探偵は岐阜の居酒屋にいる<25>

突然に探偵が表に出て行った。

「おーーい、どうした?」と松田が探偵を追いかける。

探偵は松田から逃げるようにして走る。走る。

「おい」「おい」松田が話しかけるも、とにかく探偵は走り続ける。

ここは山下和夫の家。

テープを取り返しにきた。

側転道場の連中がきている。山下和夫の両親の両手を縛ってリンチしている。

「金は返してもらう」と母親の足に一発。そしてもう一発。

「人は死ぬ前に人生がフラッシュバックするそうだ」と加藤は父親に一発二発と打ち込む。

「最後に見る映画はウジ虫の一生か・・」と平然とする。

「ははははは、はははは・・・」と不敵な笑い。

それからしばらくして探偵と松田が飛び込んでらきた。

「おっさん、大丈夫か?」「おいおい」

探偵は岐阜の居酒屋にいる<24>

そしてようやく逃げ切った。

そこで松田は言った。「ハンドルもってよ、どうも鎖骨が折れたみたいだから・・」と。

それを聞いて大笑いする二人であった。

 

翌日、加藤と待ち合わせをしたボーリング場に来た。松田と探偵はコーヒーを飲みながら加藤を待つ。

そのとき外を見た。現れたのは側転道場の連中だったのだ。やばいと思って、探偵と松田は一計を案じた。ボーリング場で「お客様の加藤様、お連れ様がボーリング場の3レーンでお待ちです」。

それに加藤達は引っかかる。

加藤達はすぐさまそこに行き、その客が交渉相手だと思った。いかにもらしい相手だから。

そして一応、探偵のお役目は果たしたことになる。

 

所はかわっていつもの居酒屋・・・

探偵の電話の相手は山田京子。

「来ましたよ、加藤」

「そうですか」

「一体、何をしようとしているんだ」

「ご想像にお任せします」

「どんなお顔をしているのかな?」

「それも想像にまかせるわ」

「目がねの似合う美人さんかな」

「京子のために俺たちはとても危険な目にあっている、手を組んだっていいだぜ」

「かんがえておくわ」

「でも一人で戦える相手ではないぞ」

「ひとりじゃないから」・・・と意味深な言葉。

「そうか、とにかく何かあったらいつでも連絡しろよ」

「居酒屋しかつかまらないくせに」

「携帯持つよ」

「主義をかえるの?」

「依頼人を守るためならな」

「ありがとう」・・そこで電話は切れる。

 

そこで松田は一言・・

「惚れたのか?」と。